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Hugo · KaChiKa

Quizlet(クイズレット)の代わりになるアプリ4選 — 無料でどこまで戦えるか

「クイズレットの学習モード、急に課金しないと使えなくなった」——X や Yahoo!知恵袋で、この種の悲鳴を何度も見かけます。Quizlet は 2022年6月頃のアップデートで無料版の機能を大きく絞りました。私の周りでも、英検や定期テストの単語セットを学習モードで回していた人ほど、ちょうど追い込みの時期に止められて困っていました。

この記事では、まず Quizlet の無料版で何ができなくなったのかを事実ベースで整理し、そのうえで日本で実際に使われている「クイズレットの代わり」になる暗記アプリを4つ比較します。決まった試験範囲の単語集を回すなら Anki が今でも強く、長文や日常で出会った単語を拾うなら KaChiKa、定期テストや資格用に自作の問題集を作るなら暗記メーカーが向いています。Quizlet を無料のまま粘る現実的な方法も後半で触れます。

Quizlet の無料版で「できなくなったこと」

2022年6月頃のアップデート以降、無料版はこうなっています。

  • 学習モード(Learn)に回数制限。無料のままだと途中で「Quizlet Plus にアップグレード」の画面に切り替わります。
  • テストモードは実質有料化。知恵袋には「テストモードが有料になって英単語の勉強ができなくなりました泣」という投稿まであります。
  • 単語カード(フラッシュカード)とマッチは今も無料。めくって覚える基本機能とゲームだけなら使えます。
  • 広告が表示されます。

Quizlet Plus の料金は、日本の App Store の表示で月額 900円・年額 4,000円(2026年6月時点。購入経路で変わることがあります)。広告非表示やオフライン学習が付きます。

年額 4,000円は、月に直せば 330円ほど。金額自体は暴利とは言えません。問題は「昨日まで無料だった機能が、テスト前のある日突然止まる」という体験のほうで、あれで Quizlet への信頼はかなり失われたと思います。

知っておきたい抜け道:クラス機能

公式に認められた回避策が1つあります。先生が作ったクラスに参加している学生は、クラス内のセットに限り、学習モードとテストモードを無料・無制限で使えます。学校や塾の先生が Quizlet でクラスを運用しているなら、まだ無料で戦えます。逆に言うと、独学の社会人や、先生が Quizlet を使っていない学生には、この恩恵がありません。

乗り換え先を選ぶ前に:単語はどこから来るか

無料の単語帳アプリを選ぶ基準は、突き詰めると1つで足ります。覚えたい単語がどこから来るかです。

  1. 決まった範囲を回す型:ターゲット1900、英検準1級の単語集、学校の試験範囲。リストは最初から存在します。
  2. 出会った単語を拾う型:長文読解、洋書、海外ドラマ、街で見た英語。リストは自分で作るしかありません。

Quizlet が強かったのは 1 です。既存のセットを探して単語カードとマッチで回すだけなら、今の無料版でも粘れます。きついのは 2 で、カードを手で作る手間に加えて、復習機能まで課金になりました。ここが乗り換えの本丸です。復習の理屈自体はどのアプリも「忘れかけた頃に出す」方式で共通です。その背景は エビングハウスの忘却曲線と暗記法 にまとめました。

比較表:クイズレットの代わりになるアプリ4選

アプリカード作成復習の仕組み料金向いている人
KaChiKa写真から AI が自動生成FSRS 系の間隔反復無料プラン + Pro日常・長文で出会う単語
Anki手動 or 共有デッキSM-2 / FSRSPC・Android 無料 / iOS 4,000円試験用の定番単語集
暗記メーカー手動(問題形式が多彩)自分で周回基本無料(広告あり)定期テスト・資格の自作問題集
モノグサ塾・学校が配信記憶度に応じて自動調整個人利用は無料塾・学校で導入済みの人
(参考)Quizlet 無料版手動 or 既存セット学習モードに制限無料 / Plus 年4,000円クラス機能を使える学生

1. KaChiKa — 写真を撮るだけで単語帳ができる

KaChiKa は「出会った単語を拾う型」に振り切ったアプリです。長文問題集を解いていて知らない単語が10個出てきたとき、Quizlet なら10枚ぶん手入力ですが、KaChiKa はそのページを撮るだけ。AI が文中の単語を認識して、意味・例文・発音つきのカードを約5秒で一括生成します。例文は写真に写っている実際の文そのままなので、見た場面ごと記憶に残りやすくなります。

部屋や街角の写真から英語・日本語の単語カードが自動で作られる様子(KaChiKa)

  • 知っている単語はスキップ:既製セットにありがちな「apple から覚え直す」無駄がありません。
  • 復習は FSRS 系の間隔反復:忘れかけたタイミングでアプリが自動で出題します。通学電車の5分で十分回せます。
  • 写真がカードに残る:「あのカフェのメニューで見た単語だ」と場面ごと思い出せます。
  • 基本無料・登録不要:iOS / Android / Web ですぐ始められます。毎日大量に生成するヘビーユーザー向けに Pro があります。

弱点は、英検・TOEIC 向けに検証済みの既製デッキが揃っていないこと。決まった単語集を丸ごと回す用途なら、次の Anki のほうが向いています。写真からカードができる流れは 写真で単語帳を作る方法(AIで自動生成) に詳しくまとめています。

2. Anki — 試験対策の王道。ただし iPhone 版は4,000円

大学受験から TOEIC、医学系の試験まで、コミュニティが作った共有デッキの蓄積は他のどのアプリにもない資産です。間隔反復アルゴリズムも定評のある SM-2 に加えて、より精密な FSRS が使えます。「決まった範囲を回す型」なら、今でも最有力の乗り換え先です。

弱点は3つ。iPhone 版(AnkiMobile)が 4,000円の買い切りであること(PC・Android は無料)。画面や設定が古風で、最初の1週間で挫折しやすいこと。そしてカードを自作すると1枚あたり約5分かかること。Quizlet の手軽さに慣れた人ほど、この摩擦には面食らうはずです。使い方とつまずきポイントは Anki の使い方と無料の代替アプリ に書きました。

3. 暗記メーカー — 自作の問題集なら国産の定番

一問一答・選択式・穴埋めなど問題形式が多彩な国産アプリで、画像や解説も付けられます。累計ダウンロードは 180万を超えています(2026年時点)。PC のブラウザから問題を作れて、CSV の取り込みにも対応しているので、定期テストの範囲や資格試験を「自分の問題集」に仕立てたい人に向いています。

弱点は、入力が結局すべて手動なこと。「出会った単語を拾う型」には向きません。広告が出ます(有料プランで非表示)。復習タイミングの自動化はなく、自分で周回するスタイルなので、間隔反復に任せたい人は Anki か KaChiKa を選んでください。

4. モノグサ(Monoxer) — 塾・学校で使うなら最有力

全国の塾・学校で導入が進んでいる「解いて憶える」記憶アプリです。一人ひとりの記憶度を判定して、出題の難度と頻度を自動で調整します。生徒側は配信された課題を解くだけで済みます。

ただし設計が組織前提です。アプリ自体は個人でも無料で使えますが、問題の配信や学習管理を行う Web 管理画面は塾・学校・企業の専用。通っている塾が導入しているなら迷わず使えばいい一方、独学者が Quizlet の代わりとして自分から選ぶアプリではありません。

それでも Quizlet を無料で使い続けたい人へ

先生にクラスを作ってもらえば、クラス内セットの学習・テストモードは無料・無制限のまま使えます。めくる単語カードとマッチだけで割り切る手もありますが、復習のタイミング管理は自分持ちになります。どちらにせよ、自分で作ったセットは Web 版のエクスポート機能でテキストとして取り出せるので、無料の条件がまた変わっても動けるように、いつでも移れる状態だけは確保しておきましょう。

選び方の目安

覚えたい単語が市販の単語集や試験範囲から来るなら Anki(共有デッキ)、長文や日常・写真で拾えるものなら KaChiKa、学校のテスト範囲を自分で問題化したいなら暗記メーカーです。カード作りに時間をかけたくない人は KaChiKa、かけてもいい人は Anki か暗記メーカー。塾がモノグサを導入しているならそのまま使えばよく、先生が Quizlet のクラスを運用しているなら無料版のままで粘れます。

まとめ

Quizlet の改版で痛感したのは、「無料だから」という理由だけでアプリを選ぶと、あとで条件が変わったときに振り回されるということです。結局は、単語を覚える前の手間(カード作り)をどこまで減らせるかで選ぶほうが長続きします。私は試験用の単語集は Anki、長文や日常で出会った単語は KaChiKa と使い分けてから、復習が途切れなくなりました。

手元の単語帳や長文のページを、ためしに1枚撮ってみてください。数秒後には最初のカードができています。登録は要りません。

KaChiKa を無料でダウンロードApp Store で入手

あわせて読みたい:Anki の使い方と無料の代替アプリ写真で単語帳を作る方法(AIで自動生成)

よくある質問

Quizlet(クイズレット)は無料で使えなくなったのですか?

完全に使えなくなったわけではありません。2022年6月頃のアップデートで学習モード(Learn)に回数制限がかかり、テストモードは実質有料になりましたが、単語カード(フラッシュカード)とマッチは今も無料で使えます。また、先生が作ったクラスに参加している学生は、クラス内のセットに限り学習モードとテストモードを無料・無制限で使えます。

Quizlet Plus の料金はいくらですか?

日本の App Store の表示では月額900円・年額4,000円です(2026年6月時点)。広告非表示やオフライン学習などが含まれます。購入経路や時期によって価格が変わることがあるため、契約前にアプリ内の表示を確認してください。

クイズレットの代わりになる無料の単語帳アプリはありますか?

用途で分かれます。長文読解や日常で出会う単語を覚えるなら、写真からAIがカードを自動生成するKaChiKa(無料プランで始められ、ヘビーユース向けにProあり)。決まった試験範囲の単語集を回すなら、共有デッキが豊富なAnki(PC・Androidは無料、iPhone版は4,000円の買い切り)。定期テストや資格向けに自作の問題集を作るなら、国産の暗記メーカーが定番です。

KaChiKa は無料で使えますか?

無料プランで始められます。写真を撮るとAIが単語カード・例文・発音をまとめて生成し、FSRS系の間隔反復で復習できます。登録不要で iOS・Android・Web に対応しています。毎日大量にカードを生成するヘビーユーザー向けには Pro サブスクリプションが用意されています。

モノグサ(Monoxer)は個人でも使えますか?

アプリ自体は個人でも無料でダウンロードして使えます。ただし、問題の配信や学習管理を行うWeb管理画面は塾・学校・企業などの組織専用で、本来の強みは組織導入で発揮される設計です。通っている塾や学校がモノグサを導入しているなら活用できますが、独学なら KaChiKa や Anki のような個人向けアプリのほうが向いています。

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